ガーデン知多

photo: mamoru ishiguro

愛知県知多郡で造園業を営む会社の鉄骨造2階建ての事務所です。将来吹き抜け部分に2階床を増床する予定のため、梁間を1820ミリに設定して容易に増床できるようにしています。また狭い梁間で構成する鉄骨構造なので、柱と梁を細くして木造のような繊細な架構をつくっています。

屋根と床の水平剛性を確保するため、FB−9×50を2丁合わせにした「火打材」を設けています。この部材は圧縮力も負担し、細幅の梁材の横座屈を止める役割も担っています。連続して設けた斜めの火打材が、編み上げブーツの紐のように空間を引き締め、スケルトンな空間にチャーミングな印象を与えています。

敷地の北側は小川のある美しい田園風景に面しており、北壁面に大きなガラスウォールを設けて外部に開いています。

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