House-K

photo: mamoru ishiguro

南向きの細長い敷地に建つ木造2階建ての住宅です。

生活空間を4つのスペースに分け、居室と中庭を交互にずらすように配置し、全体を構成しています。すべての居室が中庭に面するので、南北に長い建物の奥の部屋まで自然光が十分に届くようになっています。また2階床と屋根に段差を設けて、スリット状の隙間から通気や採光 、視線の抜けを得るようにしています。

1階の中央にあるリビングは大小3つの中庭に面し、天井が高く開放的な空間になっています。リビング南側の庭が最も広い中庭で、屋外での食事が気軽に楽しめるよう、コンクリート製のシンクを設えています。

2階は個室が並ぶ空間ですが、閉鎖的な空間にならないように、子供たちが集まるオープンな場を2階中央に設けています。ここにはカウンターと本棚を設えていて、子供たちが一緒に勉強したり、読書を楽しんだりできる多目的なスペースになっています。カウンターの上部にはハイサイドライトがあり、北側からの柔らかな光を取り入れています。また個室に面した折戸を開けると空間が大きく広がり、スキップフロアの床の隙間を介して1階のリビングともつながります。

南北に長い大きな住宅ですが、複数の中庭に面することで空間が蛇行したり、屋根と床のスリットにより視線が抜けることによって、空間の奥行きが豊かに感じられる大らかな住空間をつくろうと考えました。